あの夏。

ふと思い出したこと、色んなことをつらつらと書く。

またね。の先の迂回路

今回はSnowManではなく、嵐について今まで思ったことや感じていたことを書きたいと思います。

 

2019年1月27日(日)の夕方、2020年12月31日で嵐、活動休止。と全く想像もしていなかった一報が飛び込んできた。

その日の私は、ARASHI AROUND ASIAを見ながら、次の日のお泊まりディズニーの準備をしていたことを鮮明に覚えています。

 

突然の一報に、FCサイトにログインして、経緯を見るのが怖くて、発表してから1週間後に全ての経緯を知ることになりました。

 

こんな未来が来ることを一塩にも思っていなかったので正直、涙が止まらなかった。お泊まりディズニーの楽しさが一気に消え去ってしまった。

もちろん、当日は楽しんではいたが心のどこかでは現実を受け入れられない自分がいたのは事実です。

 

2020年12月31日までのタイムリミットが時を刻み始めた瞬間だった。あと2年弱応援できる!と一瞬、ポジティブな気持ちにもなったが、こんなポジティブの気持ちの裏には、2020年12月31日という、後に一生来て欲しくない日に向かって進んで行かなきゃいけない、現実の残酷さを感じた。

 

いつも自分たちの言葉を偽りなく伝えてくれた嵐は、活動休止の発表から飾らない言葉で、更に真っ直ぐに伝えてくれたというのは紛れもない事実だった。

 

2019年は個人的に就活の年だったので、嵐が進んでいく速度についていけなくなったことも度々あった。でも、嵐が帆を立てて進んでいく速度に必死にしがみついた。

 

嵐がファンに向けて、展覧会だったりSNSの更新だったり、あらゆる形で活動休止を思わせない様に色んな形で嵐が届けてくれる思いが、こんなにも大きかったんだなと痛感しました。

 

最大級の宴が約束されていた2020年。

誰も想像していなかったコロナウイルスの脅威。

新国立競技場でのコンサートを心待ちにしていたファンの心に突如刺された、延期・無観客という無情な槍。

あと何ヶ月という、迫り来る現実の数々。

正直、活動休止前のラストイヤーがこんなにもめちゃくちゃに掻き乱されるとは考えてもいなかったです。

 

こんな不屈な状況でも全力でファンの手を取って、今までと変わらず前を走ってくれる嵐の姿を見たら、私が持ち合わせている日本語の語彙力では足らないくらい、五人の姿に本当に感動しました。

 

いつも、ファンに向かって『ありがとう』と感謝を述べてくれていた5人ですが、むしろファンの自分たちから5人に『ありがとう』と言わなきゃいけないなと思いました。

 

こんなにも時が過ぎていくのが嫌で、もし、ドラえもんがこの世にいるのであれば、タイムスリップして、嵐が活動休止する世界を無かったことにしたかった。いつまでも5人で笑って、ステージの最前で最高の景色を見ていてほしいなと思いました。

 

2020年12月31日を迎えるまでに『嵐終わっちゃうね』と活動休止と解散を履き違えてる人に沢山遭遇しました。

心の狭い人間かもしれませんが、わざとでなくても『解散、、あ、活動休止』って訂正されてもムッとしてしまう自分がどこかにいました。

 

中には活動休止と解散って同じじゃない?と言われたこともありました。

 

ファンの立場から言わせてもらうと、解散と活動休止のこの2つの言葉は、見かけ上同じに見えてしまうかもしれないけど、全く別物だと思っています。

 

あくまで個人的な捉え方ですが、『活動休止』は、活動休止のXデーのメンバーの前には、別々のフィールドが見えていて、見えているフィールドで武者修行をしていく。空から見ると別々のフィールドが永遠に続いているわけじゃない。明確な日はわからないけど、いつか皆が別々のフィールドを歩き終わった時に、また皆で集結してそこから走り出すよ。という所までを活動休止じゃないかと捉えています。もっと簡潔に言うと、箱根駅伝の復路のゴールの瞬間を見届ける様な感覚です。

 

逆に『解散』は、今までの事を全て、二度と開けることが出来ない頑丈な鎖がついた宝箱に閉じ込めてしまう様な捉え方です。『活動休止』とは違って、どんなに空から見ても永遠に別々の道が続いていて、交わることがない。どんなに声を上げても、願っても、絶対に叶うことのない願いをしているようなイメージです。

 

活動休止のXデーが日に日に迫っていた中で、本当に活動休止するの?本当は嘘なんじゃないかって位、実感がなくて、でも、生配信ライブが始まる時間が迫ると、活動休止のタイムリミットを凄く身に染みて痛感しました。

 

初日にして最終日のThis is 嵐 live。一曲一曲が終わるたびに寂しさが込み上げてきて、寂しいって感情が消えてしまえばいいのに。と何度も思いました。

 

個人的に、今回の生配信ライブからは

『サヨナラじゃないよ。僕たちは少し立ち止まってしまうけど、僕たちの歌がこの先、心の中で流れ続けるよ。』

というメッセージにも感じ取れました。

思い返してみると、今回のセットリストに組み込まれていた曲の歌詞には『さよなら』という言葉がなくて、本当に嵐らしいなと思いました。

 

最後の挨拶で5人がそれぞれの言葉で、関わってくれた全ての人達への感謝を述べ、そして21年間一緒に走り抜いてきたメンバーの感謝を述べているときの姿を目にして、この挨拶が聞けるのも本当に最後なんだなと思うと同時に、21年間走り抜いてくる中で、日に日に嵐を見守ってくれる人が多くなったのも、メンバーがメンバーに対して、必ず温かみが感じられるからではないのかと思いました。

 

きっと5人にとって、この2020年は考えてきたものを変更したり、取りやめたりする苦渋の決断をしたこともあると考えると、完全な形で走り抜くことが出来なかったのかもしれないけれど、こうやって最後まで褪せることのな感動を届けてくれた嵐には、本当に感謝という言葉では足らないくらいの大きな感謝の気持ちでいっぱいです。

 

2021年1月1日から5人が、休息のために嵐という大きな船を船着場へ止めて、5人がそれぞれの道へ進んでいきますが、いつか5人がまた大きな船を止めた船着場は集結して、また新たな嵐の船出が訪れるまで、待ちたいと思います。

 

21年間、本当にお疲れ様でした。

 

またいつか未来で、嵐が帰ってくるその日を楽しみにしたいと思います。

 

その時はまた、5人が大きい会場の真ん中で手を繋いだ時に『あらしー!』と声を上げる日が来るのを心待ちにしたいと思います。